2015年 賀正
新年明けましておめでとうございます。
昨年末、慌ただしかった為ブログの更新が、出来なかったので昨年最後の仕事を更新致します。
本叩きの土間の叩き直しです。
三和土で作られたこの土間は、とても風合いが良く、使えば使う程味が出てきます。
昔の日本の家屋には、必ずあった三和土の土間。
今では、なかなか本物を見ることが出来ません。作業している時にも、隣の現場に来ていた左官屋さんが「本物の三和土は初めて見たな!」と言うぐらい稀です。
三和土は、赤土に石灰と苦汁を混ぜ合わせて、叩き締めただけの土間です。
配合は、使う赤土や仕上げをどうしたいかによって色々変えていきます。
後は、ひたすら叩き続けます。
とても根気のいる作業です。
仕上がるとこんな感じです。
やはり、三和土の土間は温もりを感じます。
現代は、便利な物がたくさんあり住宅までもが使い捨てのようになっているなか、こうした昔ながらの知恵はとても貴重で後世に受け続けなければならない事だと思います。
今年も、更なる高みを目指して本物を追究し続けたいと思います。