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町家住宅

昨年の7月頃にホームページから依頼がありました。

「今年度中に、町家風の住宅を建てる予定で、丸窓から見える景色を緑のある景色にしたい」との依頼で、一年超しの計画でスタートした町家住宅の庭工事です。


今回、駐車場の床掘りで出た残土を庭の植栽部分に使うため、最初に駐車場の床掘りから始まりました。

残土でマウンドを作り土留めとして、景石を並べます。石も使い方次第で庭に趣を与える重要な素材のひとつです。

外観は、町家住宅に合わせて杉板塀にしました。防犯対策として間にスリットを入れて変化を付ける事で、単調な杉板塀も面白味のある景色に変わります。

家の中からは、雰囲気を変えて杉皮塀にして野趣ある風景とします。

外観の塀が出来上がりましたが、このままでは、窓から外は丸見えで、まだ落ち着かない空間です。 デッキの横に袖垣が必要です。

袖垣があるだけで一気に景色が変わります。

これで庭となる空間が出来ました。


限られた空間での植栽は、植木畑でかなり吟味して選びます。

樹種は勿論の事、木の曲がり具合や方向性等を考慮して植栽して行きます。


玄関前には、駐輪場と駐車場を区切るために駒寄せを作りました。

最初に話しを頂いた時に、格子のフェンスを付けたいとの依頼でした。そこで、提案したのが駒寄せで、町家住宅に合わせての形となりました。


立水栓は、庭と駐車場での使用を出来るように袖垣の横に設置しました。

駐車場は、コンクリートの洗い出しとして全て完成です。


家の中から見ると



丸窓からの景色は



玄関脇には杉板塀



通りから見ると

コロナ禍で家にいる時間が多くなる中、家での癒やされる場が、今まで以上にとても重要に感じます。