石垣 崩れ積み
昨日から、箱根に短期出張です。
崩れた石垣の修復です。
箱根の石垣は、関東式の崩れ積みで積まれている場所が多く、この現場も基本的に崩れ積みで徐々に野面積みになっています。
まず初めに、崩れた原因を探します。
裏から流れ落ちた土を取り除き、状態を見ます。
この石垣の崩れた原因は、
第1に崩れ積みの石の噛み合わせが悪く不安定の状態で積まれていた事、
第2にその不安定さを解消しようと目地をモルタルで止めてしまった事
第3に長い年月の間に成長した樹木(欅)の根によって、押し出された事です。
まず、その樹木の伐採 伐根から始めます。
そして、石垣の根石まで掘り取りそこから積み直します。
重機が入らない現場なので、すべて手作業で積んでいきます。
一石一石確実に固定して、土をしっかりと叩きしめていきます。
徐々に高くなっていきます。
高さ3メートル弱の石垣が積み上がりました。後は、下草をポケット(石の間)に植えて完了です。
ちょっと角度を変えて撮影
うーん!全体的に周りの景色と馴染み、良くできたと思います。
後は、庭を整理して終了です。
そして、帰りは仙石原へ
なぜだか箱根に来るときは、このススキの景色を見て帰ります。