HOME > 庭造りへの想い

日本の四季が造り出す儚い景色が好きです。
昔どこかで見たような風景 素朴で懐かしさを感じる情景
力強さや怖さを感じる風景 侘しさ寂しさを感じる情景
そんな景色を、庭に表現できればと思っております。

修行時代から生け花を習い、空間表現を勉強してきました。生け花は、花器や花瓶などの極限られた空間の中に、その花の枝ぶりや葉の自然観を創造して生けていきます。それは、庭造りと同じ事でそこに広がる空間に自然素材を生かして景色を造り出していきます。

「生ける」とは、『その素材を生かす』と言う事で、素材自体が生きてこそ、風趣に富む景色が表現出来るのだと思います。そんな景色に、見る人は心奪われ、いつまでも飽きず、癒されていくのではないかと僕は思います。

晴れた日の木々が作り出す木陰、風に揺られてそよぐ枝葉の音、雨上がりの樹木の匂いや石の表情、小川が流れる水音、朽ち果てる竹垣の表情等その季節や天候で表情を変えていく「自然が創り出す趣ある風景」を、いかに庭に表現し、景色を造り出す事が出来るかが最も重要だと考えています。

それぞれ庭を造る環境は違います。その土地の気候や建物の雰囲気など様々な条件が変わってきます。それらの事を考慮しながら、素材を選んで庭に趣ある風景を造り上げていきます。その風土に合わせた素材が生きる事で、より一層味わい深い庭になると思います。